内向型スポーツトレーナーのいろいろ日記

元公務員でスポーツトレーナー。内向型を活かして生きていきたい。

宮古島トライアスロン2019参戦記④(ラン編)

f:id:shizchang:20190427232035j:plain
 

 

着替えやトイレを済ませてランスタート。

 

スタート地点にあったエイドで迷いつつコーラを1杯もらう。

これからフルマラソンなので、特に急がずゆっくりしていよいよスタート。

 

走り始めはやはり重い。

まぁこれは練習でも感じていたことで、ランスタート3キロはきついもんだと感じるのでまぁこんなもんか、みたいな感じでとりあえず進む。

 

特に飛ばしていたわけではなく、楽に走れているかフォームを確認しながら

最初の1キロ 5分19秒。

キロ6分を目指していたため少し速い。

でも心拍が高くないし、頑張って上げている意識はなかったのでそのまま走る。

 

2キロ 5分22秒。感触として悪くなく走れている。

身体はまだふわふわ、走ることに慣れてない感じが続いていたが、まずは3キロまではアップと思いながら走る。

 

3キロ 5分50秒。上りも多分あったと思う。相変わらず落ち着いて走れている。

 

エイドではここでもコーラを1杯。

少しお腹がタポタポした感じがあったが、そこまでペースは速くないし、今はコーラを飲んだ爽快感が走る活力になる感じがあったので気にせず飲んだ。

 

ここあたりから走ることに身体が慣れてきて、いい意味でタイムもキロ6分近くに落ち着き、楽に走っている感覚。

 

無事ランにたどり着いて走っていることにこの時点でも少し嬉しくなる。

 

まだまだ40キロ近くか。。と思うと不安と憂鬱な気持ちになったが、まずは次のエイドまで頑張ろう、先を考えすぎない。

と自分に言い聞かせながら、マイペースに走る。

 

どこか痛いところはないか、どこかに負担のかかる走りになっていないか、常にフォームや自分の身体に問い掛けながら走る。

不思議と、バイクに157キロ乗った後にしては疲労以外で特に痛いところはなかった。

これが結果的によかったのだと思う。

 

基本的にはキロ6分目安、上り下りで多少前後する、エイドは2〜3キロ置きくらいに軽く止まってコーラ1杯、スポンジをもらう、この流れで進んだ。

 

ランコースは一部しか下見をしていなかったので、途中からはどんなコースが続くのかわからないまま進んだ。

私は性格的に、先に何があるかわからない方が進めるタイプなのでそれがよかったのかもしれない。

 

1回目のキツさが出たのが13キロ地点だった。

ここで3分の1弱か。。

と思っていたところ急に脚の重さを感じる。

上りでもないのに気付くと6分半ペースになってしまう。

 

いよいよ、ロングのキツさがきたのかもしれない。

 

そう思いながらも、ここで力を使って上げても維持できず落ちるだろう、と判断し、

ラソンなど長距離はキツくなる時間帯があるがそこの乗り越えればまた軽くなる時間帯がくる、そういうものなので頑張らずに普通に走ることを意識して走る。

 

思ったとおり、しばらくしたら楽になってきた。

 

全体的に疲れは出ていたものの、折り返しまではここ以外は淡々と走れていた。

 

応援の声や、私設エイド、エイド、スペシャルドリンクをもらうなど、応援の声や周りのランナーなど外の景色などを見ながら、

本当にランまで辿り着けて宮古島を走っているんだ

 

と感慨深い気持ちになったりして走っていた。

 

スペシャルドリンクでは、カフェイン入りのジェル1つとジェルより薄いタイプの補給ドリンクを預けていたので、そこでそれをもらって手に持って走る。

 

途中の私設エイドで地元の子どもからウィダーインゼリーをもらって飲んでいたので、スペシャルドリンクはすぐには飲まないで持って走る。

 

往路では折り返してきた上位選手が走ってくるので、知ってる人とすれ違うのを楽しみに走る。

 

普段教えてくれているコーチや、知り合いが通ってお互いエールを交わす。

やっぱり元気をもらえる。

 

折り返しのハーフまでは、エイド以外は歩かずなんとか走り切る。

 

時計を見ると2時間6分台。トランジション含まず〕

 

いい感じで走れている。

この時も特に痛いところがなく走れていた。

 

ここからあと半分。

気持ち的にはここまでこれた安堵感と、このまま走れれば目標のタイムでゴールできるかも、と気持ち的には元気だった。

復路は下りが多いはずなので大丈夫だろう、と思っていたが、

25キロ地点でさすがに脚が前に出なくなってきた。

下りになっても身体が重く、ペースが上がらない。

 

やっぱりきつくなってきたか。

 

上りでは歩きそうになる中、なんとか走る。

エイドで止まれるのが待ち遠しい。

 

さらに、ここまで2〜3キロおきにエイドでコーラを飲み続けていたのでトイレに行きたくなった。

 

トイレを探しながらなんとか走っていると、27キロ地点でガソリンスタンドがトイレを貸してくれる表示を見つけ、

ペースも上がらないし、ここですっきりして走ろう

とトイレに入る。

空いていたのですぐに入れた。

 

すっきりしてラン再開。

 

1分ほどのロスタイムだったが、それだけでもいい休憩になったのかまたペースを戻すことができた。

 

30キロまでまずはこのままいこう、と自分に言い聞かせながら走る。

 

30キロ。

あと12キロ。

 

いつ歩いてもいいくらい身体は疲れていたが、なんとかエイドのみの立ち止まりで済ませるように頑張る。

 

復路ではさすがにキロ6分は守れず、上りがあると6分30くらいかかっていた。

 

このへんでは歩いている選手も多く、走っているだけで順位を上げている感じだった。

 

歩きたい、そんな気持ちを、

歩いても暑いしキツイのは変わらない

となだめ、早くゴールしてからしっかり休もうとゴールをイメージしながらなんとか走り続ける。

 

カウントダウンが始まる。

残り10キロ、9キロ、8キロ。

 

このまま走ればあと1時間以内か、あと40分、30分。

 

相変わらず辛いものの、順調にゴールが近づく。

 

エイドは残り3キロくらいまで、ギリギリまで立ち止まり続けた。

そのくらい疲れていて、2〜3キロに1回立ち止まらないと走り続けるのが困難だった。

 

あと2キロ。

ここまできた。

でもさすがに脚が重く、ペースを維持するのがやっと。

応援の声にも手を挙げるのがやっとだった。

 

まだかな、まだかな

この辺からゴールが見えないか探し続けながら走る。

みんな辛そう。

脚がつって止まっている人もいる。

 

ここまで元気に走ってこれたことに感動し始めた。

 

いよいよゴールの競技場がかすかに見えた。

まだほんのり空は明るかった。

 

明るいうちに帰ってこれたことにも嬉しさでいっぱいになる。

 

競技場の入り口には応援の人が多く、ハイタッチをした。

 

あと300メートル。

 

競技場で抜かれた気がするが、もうなんでもいい、ゴールできる。

 

あと50メートルのところで太鼓を持った地元の女性2人が来てくれる。

一緒にゴールしようと自然と呼びかけていた。

 

知り合いが嬉しそうにゴール付近にいるのも見える。

 

ゴール!

 

終わった。

 

ゴールテープを自然と掴んで頭の上に上げた。

 

達成感。

 

終わった安堵感。

 

コーチの顔が見える。

写真を撮ってくれた。

 

身体が疲れで崩れそうになる。

座ったら立てなくなりそう。

 

終わった。

終わった。

 

ラン4時間32分【トランジション込】

 

トータル11時間1分